通所介護は心と体の元気をつくる仕事

介護職として働く場合、勤務形態の他にどこで働くかがポイントになってくる。
今回はその施設形態の中の一つである通所介護について紹介したい。
通所介護はデイサービスとも呼ばれており、車で自宅から施設まで送迎して各種サービスを提供し、運動やレクリエーションも行う。
介護サービスの種類は様々あるが、通所介護は介護の仕事の中でも仕事の楽しさ、魅力があふれる仕事の一つである。
通所介護は、家族の代わりに入浴や食事介護をすることで介護負担を軽減させる目的で始められたが、施設利用時にいかに満足して過ごしてもらえるか工夫して取り組む事業所が増え、事業所ごとの特徴は様々である。
通所介護は通常、週に1回以上、事情によっては毎日通う人もいる。
従来は午前10時頃から昼食やおやつを提供し午後4時頃まで過ごすという施設ばかりだったが、午前だけ、午後だけ過ごすという形態の事業所も多くなった。
食事の提供をなくし、利用者の希望するサービスだけを提供していくのである。
自立支援の視点を基本に、利用者にはできることは自分でやってもらい、レクリエーションや運動の場に意欲的に参加してもらえるように働きかけていく。
高齢期は、老いの進行とともに病気や障害によって困りごとや不安をもち、ともすれば自信や生きがいをなくし無気力で閉じこもりがちな生活になりやすい。
運動したい人、趣味活動をしたい人、話をしたい人、まず通所介護に通えることが目標の人など、通所介護を利用する人や家族の希望や特性は様々である。
通所介護の職員は個々の希望や特性を的確に把握し、どのようにすると利用者が意欲的に活動できるかを考えていく。
提供した活動内容と利用者の希望とがマッチした時、利用者にとって通所介護は、なくてはならない存在になることもあり、職員としても達成感を感じやすい職場と言えるかもしれない。